「さあ、柿を取りに行こう。 たくさん取って、お爺さんにもあげれば、喜ぶよ。」 「それも、そうね。 行きましょう。」 瓜子姫は、天邪鬼と一緒に出かけてしまいました。 |
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柿の木には、美味しそうな柿がたくさんなっています。 天邪鬼は、さっそく木に登って、真っ赤な柿を取り、パクパク食べ始めました。 「ああ、渋い。 まずいなあ。」 本当は甘い柿なのに、わざと反対のことを言って、瓜子姫には分けてくれません。 |
「私にも、柿を取ってちょうだいな。」 瓜子姫が頼みました。 すると、天邪鬼は、まだ青くて硬い柿ばかりを瓜子姫に投げつけます。 「ほらっ、美味しい柿だぞ ! 」 「こんな青くて硬い柿、食べられないわ。」 |
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天邪鬼が投げた柿が、瓜子姫の頭に当たりました。 「あっ、痛い ! 」 瓜子姫は、倒れて気を失ってしまいました。 「ひひひ、上手く当たったぞ ! 」 天邪鬼は、大喜びで、木から降りて来ました。 |
「ようし、今のうちに俺が瓜子姫に化けて、みんなを騙してやろう・・・・・・」 天邪鬼は、瓜子姫を帯で縛って、木の枝に吊るしてしまいました。 そして、自分は大急ぎで瓜子姫の家に戻ります。 「さあ、急がなくっちゃ ! 」 |
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瓜子姫の家に着いた天邪鬼は、機織り機の前で、クルリ ! すると、不思議、鬼の天邪鬼は、美しい瓜子姫に変身しました。 「うっひっひ、これなら誰にも、俺様が天邪鬼だなんて、分からないぞ。 愉快だなあ。」 |